「在宅避難」という選択
約2分で読めます ・ 2026.10.26公開
「避難=避難所へ行くこと」と思われがちですが、国の考え方では避難とは「難を避けること」です。安全な場所にいる人は、避難所に行く必要はありません。むしろ、安全な家から危険な道を通って避難所へ向かうほうが危ないこともあります。この記事は、自宅にとどまってよい条件と、必ず離れるべき条件を整理します。
まずハザードマップで「色が塗られているか」
内閣府の「避難行動判定フロー」は、最初に自宅がハザードマップで色の塗られた区域(浸水想定・土砂災害警戒区域)にあるかを見ます。塗られていない場合、フローは「立ち退き避難が必要」とはしていません。ただし、色がない場所でも災害は起こりえます。周りより低い土地や崖のそばなら、市区町村の避難情報を参考に、必要に応じて避難してください。ニゲドコの住所検索では、リスク早見で浸水想定の深さと土砂災害の区域をその場で確かめられます。
色が塗られていても、在宅避難できる場合
浸水想定区域の中でも、次の3つがそろえば自宅の上の階にとどまる選択(垂直避難)が考えられます。
- 家屋倒壊等氾濫想定区域の外にある(川のそばで、流れの力で家ごと壊れるおそれのある区域ではない)
- 想定される浸水の深さより高い階がある。たとえば想定が「2階の床まで」なら、3階以上が必要です(リスク早見で「2階の軒下まで」のような生活感覚の目安に翻訳しています)
- 水が引くまで我慢できる、水・食料などの備えが十分にある(備蓄量の早見表)。トイレと薬も忘れずに。浸水が長引く地域では1週間以上になることもあります
一つでも欠けるなら、早めに安全な場所へ移動します。とくに土砂災害警戒区域は、建物が壊れるおそれがあるため、区域の外へ出るのが原則です。
在宅避難の「落とし穴」
- 孤立: 水が引くまで外に出られません。薬や乳幼児用品など、切れると困るものを多めに
- トイレ: 浸水中は下水が逆流して水洗トイレが使えないことがあります。携帯トイレが要ります(選び方)
- 情報: 停電するとテレビもルーターも止まります。電池式のラジオとスマホの電源を
- 気持ちの切り替え: 「家にいるから大丈夫」と決めてしまわず、警戒レベルと川の水位を見続け、想定より早く・深く水が来るなら上の階へ、まだ道が安全なら外へ、と動けるようにしておきます
避難所に行くべき家
平屋や2階建てで想定浸水が深い家、家屋倒壊等氾濫想定区域の中、土砂災害警戒区域の中、古い木造住宅で地震の危険があるとき——こうした家は、明るいうち・雨が強まる前に指定緊急避難場所や安全な親戚宅へ移動します。逃げ先は災害の種類で変わるので、災害ごとのタブで確かめてください。
今日できる3つ
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⚠️ 「洪水向けの登録がない・少ない」ことは、自治体の対応不足を意味するとは限りません。広域避難(区域外への立ち退き避難)など別の避難方針を定めている場合があります。実際の災害時は自治体の避難情報を最優先してください。
出典: 国土地理院 指定緊急避難場所データ(市町村報告に基づく)・集計日 2026-10-27 ・ ニゲドコによる集計