停電にそなえる — 「何を何時間動かしたいか」で考える
約3分で読めます ・ 2026.09.15公開
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地震・台風・大雪——災害の種類がちがっても、ほぼ共通して起きるのが停電です。2018年の北海道胆振東部地震では道内ほぼ全域が停電し、おおむね復旧するまで約2日。2019年の台風15号では、千葉県で復旧までおよそ2週間かかった地域もありました。電源の備えは「高いポータブル電源を買うか」ではなく、「何を、何時間動かしたいか」から逆算すると迷いません。
停電には「数時間コース」と「数日コース」がある
送電線の一部トラブルなら数時間、災害で設備が広く壊れると数日〜数週間になることがあります。まずは「一晩(12時間)しのげる」を最低ラインに、家族の事情(在宅医療機器・乳幼児・夏冬の空調)に応じて「数日コース」まで広げる、の二段構えで考えましょう。
最優先はスマホ: モバイルバッテリー
停電時のスマホは、照明・情報・連絡・地図を兼ねる命綱です。10,000mAh以上(スマホ2〜3回分)を1人1台に近づけるのが目安。選ぶポイントは①容量 ②残量表示があるか ③ふだん使いできるか——ふだん持ち歩いて使っていれば、いざというとき充電切れで眠っている事故を防げます。 ▸ さがす
ポータブル電源は「必要な人」がはっきりしている
全員に必要なものではありません。①在宅医療機器や介護用品を使っている ②乳幼児がいる(ミルクの湯・搾乳器) ③真夏・真冬の停電で在宅避難する可能性が高い——このどれかに当てはまる家庭で検討する道具です。
容量の読み方はシンプルで、電源の容量(Wh) ÷ 機器の消費電力(W) ≒ 動かせる時間。たとえば500Whなら、スマホ充電(約10W)は数十回分、扇風機(約30W)なら十数時間、電気毛布(弱・約50W)なら一晩、が大まかな目安です(変換ロスがあるため実際は2〜3割短くなります)。「動かしたい機器のW数×必要時間」を先に決めてから容量を選ぶと、高すぎる買い物を避けられます。 ▸ さがす
乾電池とあかりは「規格をそろえる」
- 乾電池: 家の防災用品をできるだけ単3に統一すると、使い回しがきき備蓄も1種類で済みます ▸ さがす
- あかり: 両手が空くヘッドライトを人数分+部屋全体を照らすランタン。ろうそくは火災リスクがあるため避けましょう ▸ さがす
- 情報: 停電が広域だと携帯回線も止まることがあります。電池式・手回し式の防災ラジオが最後の情報源に ▸ さがす
冷蔵庫・お金・そして「通電火災」
- 冷蔵庫: 停電したら開け閉めを最小限に。冷気を保てるのは目安で2〜3時間、冷凍庫は満杯のほうが長持ちします。保冷剤や凍らせたペットボトルを日頃から冷凍庫に入れておくと保冷バッグにも使えます
- 現金: 停電中はレジ・ATM・キャッシュレス決済が使えないことがあります。小銭と千円札を少額、持ち出し袋に
- 通電火災: 地震のあとの停電では、避難するときにブレーカーを落とすのが鉄則。復旧時に倒れた電気器具から出火する「通電火災」を防げます。感震ブレーカーという自動化の道具もあります
今夜できる3つ
- モバイルバッテリーを満充電にして定位置を決める(家族全員が場所を知っていること)
- ブレーカーの場所を確認し、「地震で避難するときは落とす」を家族で共有する
- 住所を入れて逃げ先を確認——停電の夜に初めて調べるのは大変です。平時の今のうちに
持ち出し袋・備蓄の全体像は非常持ち出し袋の中身と備蓄量の早見表をどうぞ。
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⚠️ 「洪水向けの登録がない・少ない」ことは、自治体の対応不足を意味するとは限りません。広域避難(区域外への立ち退き避難)など別の避難方針を定めている場合があります。実際の災害時は自治体の避難情報を最優先してください。
出典: 国土地理院 指定緊急避難場所データ(市町村報告に基づく)・集計日 2026-10-14 ・ ニゲドコによる集計