ニゲドコ逃げ先、決めてる?

車で避難はあり?なし?

約2分で読めます ・ 2026.10.26公開

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「車のほうが早いし、雨にも濡れない」——そう思って車で逃げた人が、浸水した道で動けなくなる事故が毎年起きています。2019年の台風19号では、屋外で亡くなった50人のうち27人が車で移動中だったことが、国(中央防災会議のワーキンググループ)の検証で示されました(避難中とは限らず、通勤や外出中の人も含みます)。この記事は、車が危ない理由と、それでも車が必要な人がどう使うかを分けて整理します。

車は思ったより浅い水で動けなくなる

自動車連盟(JAF)の実験では、水深30cmでも速度が上がるとエンジンルームや車内に水が入り、60cmでは車種や速度によってエンジンが止まって走れなくなりました。さらに深くなって車体が浮き始めると、外側の水圧でドアが開かなくなります(実験ではセダンで水深60cm、ミニバンで90cm)。車内に水が入って内外の水位がそろうまで開かないため、脱出が遅れます。夜や雨で水深は見えません。「渡れそう」に見える道が、いちばん危険です。 ▸ さがす

アンダーパスと川沿いの道は通らない

線路や道路の下をくぐるアンダーパスは、短時間の大雨でも一気に水がたまります。川沿いの道、橋、田畑の中の低い道も同じです。ふだんの通勤路にこうした場所があるなら、雨の日の「通らない道」として家族で共有しておきましょう。

それでも車が必要な人はいる

一方で、高齢の家族・乳幼児・体の不自由な人がいる家庭や、洪水のときの逃げ先が遠い広域避難の地域では、車が現実的な手段です。その場合の原則は「早く出る」。警戒レベル3(高齢者等避難)の時点で動き始め、雨が強まる前・暗くなる前に移動を終えます。レベル4以降に車で動き出すのは、いちばん危ない時間帯に道路へ出ることになります。

行き先と駐車場を先に決める

指定緊急避難場所に駐車場があるかどうかは、自治体や施設によって違います。住所検索で逃げ先の候補を見たら、「経路を見る」で施設の周辺を確かめ、駐車できそうかを事前に把握しておきましょう。親戚や知人の家、高台の商業施設の立体駐車場(自治体が協定を結んでいる場合があります)も選択肢です。

車中泊で避難するなら

避難所に入れない・ペットがいる、などの理由で車中泊を選ぶ人もいます。熊本地震(2016年)では、エコノミークラス症候群(脚の血の固まりが肺に飛ぶ病気)で入院した人が54人にのぼり、その約8割が車中泊をしていました。数時間ごとに体を動かす・水分をとる・脚を伸ばして寝られる工夫をするのが対策です。エンジンをかけたままの睡眠は、浸水や雪のときの一酸化炭素中毒の危険があるので避けます。

今日できる3つ

  1. 住所を入れて、洪水のときの逃げ先が徒歩圏か、車が要る距離かを確かめる
  2. 通勤路・通学路のアンダーパスと川沿いの道を「雨の日に通らない道」として家族で共有する
  3. 車が要る家庭は「警戒レベル3で出発」をマイ・タイムラインに書いておく

住所を入れて、わが家の逃げ先を確かめる →

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⚠️ 「洪水向けの登録がない・少ない」ことは、自治体の対応不足を意味するとは限りません。広域避難(区域外への立ち退き避難)など別の避難方針を定めている場合があります。実際の災害時は自治体の避難情報を最優先してください。

出典: 国土地理院 指定緊急避難場所データ(市町村報告に基づく)・集計日 2026-10-27 ・ ニゲドコによる集計

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